§97. 風景を写込んだガラス玉の作成

 反射、ハーロー、明暗や環境光などを写込んだガラス玉を作成してみます。鏡面反射光の作成は、小さなガラス玉では除外できるのですが、大きなガラス玉を作成する場合には、必須と言わざるをえません。GIMP User Groupから、Glass Sphere を参照しています。

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    完成画像。

Step1-4 選択範囲の作成。

Step 1

 バックグラウンドと選択範囲の作成。

    1/  新規画像を作成します。

    ファイル>新しい画像

    サイズ=300×300
    背景=任意(球に使用したい色)。作例では、775244(HTML表記)。

    【NOTE】 後に球にマップする必要があるので、必ず正方形で作成します。

    2/ 背景レイヤーのレイヤー名を変更します。

    レイヤー名=Background

    3/ Backgroundレイヤーの上に新規透明レイヤーを作成します。

    Backgroundレイヤーを右クリック>レイヤーを追加

    レイヤー名: Base Color

    4/ Base Colorレイヤーの中央に、楕円選択ツールを使用して、直径150pxの真円の選択範囲を作成します。

    【NOTE】 適当に楕円選択範囲を作成し、プロパティを指定すると簡単にイメージウィンドウの中心に真円を作成できます。 設定:

    開始位置: X、Yともに=75
    大きさ: X,Yともに=150

Step2-2 選択範囲を描画色で塗りつぶし。

Step 2

 球になる部分を塗りつぶす。

    1/ 描画色を変更します。

    色=351000(HTML表記)

    2/ 選択範囲を、塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす

Step3-3 Grow with Cutレイヤー上の選択範囲を塗りつぶし。

Step 3

 明暗の作成。

    1/ 選択範囲を維持したまま、新規透明レイヤーを作成します。

    Base Colorレイヤーを右クリック>レイヤーを追加

    レイヤー名=Grow with Cut

    2/ Grow with Cutレイヤーに柔らかい輝きを与えます。まず、描画色を変更します。

    色=Step 2-1で使用した色より少し明るめの色を選択します。作例では、C13300(HTML表記)を選択しました。

    3/ Grow with Cutレイヤー選択状態で、選択範囲を描画色で塗りつぶします

    編集>描画色で塗りつぶす

Step4-1 選択範囲を拡大。

Step4-2 選択範囲を移動。

Step4-4 選択範囲を消去。

Step4-5 Grow with Cutレイヤーのレイヤーモードを変更後。

Step 4

 明暗の作成ーその2。

    1/ 選択範囲を12px拡大します。

    選択>選択範囲の拡大

    選択範囲の拡大量=12px

    2/ 選択範囲を右下に移動します。

    移動量=55*55px

    3/ 選択範囲の境界をぼかします

    選択>境界をぼかす

    縁をぼかす量=75から85px

    4/ Grow with Cutレイヤー選択状態で選択範囲を反転し、選択範囲を消去します。

    選択>選択範囲の反転
    編集>消去

    5/ Grow with Cutレイヤーのレイヤーモードを変更します。

    レイヤーモード=スクリーン
    不透明度=50

Step5-6 選択範囲を描画色で塗りつぶす。

Step 5

 輝きの作成ーその1。

    1/ 選択範囲を消去します。新しく選択範囲を作成します。

    Base Colorレイヤーを右クリック>不透明部分を選択範囲に

    2/ 新規透明レイヤーを最上層に作成します。

    レイヤー名=Grow 2

    3/ 描画色を、先程使用した描画色より更に明るくします。

    描画色=ED3F00

    4/ Grow 2レイヤー選択状態で、選択範囲を5px縮小します。

    選択>選択範囲の縮小

    選択範囲の縮小量=5px

    5/ 選択範囲の境界をぼかすします。

    選択>境界をぼかす

    縁をぼかす量=5px

    6/ Grow 2レイヤー選択状態で、選択範囲を描画色で塗りつぶします。

    編集>描画色で塗りつぶす

Step6-3 選択範囲を移動。

Step6-4 選択範囲を反転して消去。

Step6-5 レイヤーモード、不透明度変更後。

Step 6

 輝きの作成ーその2。

    1/ 選択範囲を100px拡大します。

    選択>選択範囲の拡大

    選択範囲の拡大量=100px

    2/ 作成した選択範囲をチャンネルに保存します。

    選択>チャンネルに保存

    3/ 移動ツールを使用して、選択範囲を円の右下に僅かにかかる程度まで移動します。

    作例の移動量=165*165px

    4/ Grow 2レイヤー選択状態で、選択範囲を反転し、選択範囲を消去します。

    選択>選択範囲の反転
    編集>消去

    5/ Grow 2レイヤーの属性を変更します。

    本家のチュートリアルには、状況によって異なるが、レイヤーモードは標準もしくはスクリーンが適切と思われる。不透明度:56に変更と書いてありますが、自分の好む様に設定してください。

    作例では、
    レイヤーモード=オーバーレイ
    不透明度=85

Step7-3 選択範囲を消去。

Step 7

 Step 6 で作成した三日月の中央側の弧のRが逆なので修正。

    1/ チャンネルタブに移動し、Step 6-2で作成した選択範囲を選択し、選択範囲を作成します。

    Step 6-2で保存したチャンネルを右クリック>チャンネルを選択範囲に

    2/ 移動ツールで選択範囲を移動し、左図の様に設定します。

    選択>チャンネルに保存

    3/ Grow 2レイヤー選択状態で、[DEL]キーを押して、選択範囲内部を消去します。

Step8-2 反射面用の画像をペースト。

Step8-3 球面にマップ。

Step 8

 反射面の作成。

    1/ 反射面用に新規透明レイヤーを最上層に作成します。

    レイヤー名=Reflection。

    2/ 好みの画像をペーストします。フローティングレイヤーが作成されます。適切な位置に移動し、レイヤータブ底部の碇のアイコンを押し、Reflectionレイヤーに統合します。

    【NOTE】 ペーストした画像の方が現在のイメージサイズより大きいと場合は、適切なサイズに縮小します。作例では、画像を切り取り、縮小して300*300pxの画像にして貼り付けています。また、ペーストした画像の位置は、今までに球形に作成した輝きとの関係上、画像のハイライト部分が、球形の左上角にくるように設定します。

    3/ Reflectionレイヤーを球にマップします。

    フィルタ>マップ>オブジェクトにマップ

     設定:

      一般設定タブ:
       球
       背景を透明に=チェック

      光源タブ:
       光源種=光源なし

      向きタブ:
       北西にハイライト部分がくるように、回転のX,Y,Zを操作します

Step9-1 反射面用レイヤーのプロパティを変更。

Step 9

 反射面をリアルに。

    1/ Reflectionレイヤーのプロパティを変更します。

    レイヤーモード=スクリーン
    不透明度=45

Step10-3 選択範囲の移動。

Step10-5 選択範囲を削除。

Step10-6 選択範囲の移動。

Step10-6 選択範囲を削除。

Step 10

 反射面をリアルに。

    1/ Bese Colorレイヤーから選択範囲を作成します。

    Bese Colorレイヤー上を右クリック>不透明部分を選択範囲に

    2/ 作成した選択範囲を65px拡大します。

    選択>選択範囲の拡大

    選択範囲の拡大量=65

    3/ 選択範囲を移動します(画像参照)。

    4/ 選択範囲の境界をぼかします。

    選択>境界をぼかす

    縁をぼかす量=55px

    5/ Reflectionレイヤー選択状態で、[DEL]キーを押して選択範囲を消去します。

    6/ 再びBese Colorレイヤーの不透明部分から選択範囲を作成し、このステップの1以下の操作を、選択範囲の位置をかえて繰り返します。(選択範囲の位置に関しては、左図参照)

Step10-3 選択範囲の移動。

Step10-5 選択範囲を削除。

Step10-6 選択範囲の移動。

Step10-6 選択範囲を削除。

Step 10

 反射面をリアルに。

    1/ Bese Colorレイヤーから選択範囲を作成します。

    Bese Colorレイヤー上を右クリック>不透明部分を選択範囲に

    2/ 作成した選択範囲を65px拡大します。

    選択>選択範囲の拡大

    選択範囲の拡大量=65

    3/ 選択範囲を移動します(画像参照)。

    4/ 選択範囲の境界をぼかします。

    選択>境界をぼかす

    縁をぼかす量=55px

    5/ Reflectionレイヤー選択状態で、[DEL]キーを押して選択範囲を消去します。

    6/ 再びBese Colorレイヤーの不透明部分から選択範囲を作成し、このステップの1以下の操作を、選択範囲の位置をかえて繰り返します。(選択範囲の位置に関しては、左図参照)

Step11-1 ブラシの設定(左:ハローブラシ、右:スポットブラシ)。

Step 11

 球形の北西部分に、光の効果を与えるためのブラシを作成。

    1/ まず、ハロー用とスポット用の二つのブラシを作成します。

    ブラシパレットで適当なFuzzyCircleブラシをクリックし、底部のメニューから 新しいブラシの作成 をクリックします。

    左図のように設定して、二つのブラシを作成します。

    ブラシ名=Highlight Halo
    ブラシ名=Highlight Point

Step12-2 Haloブラシを適用。

Step12-3 ガウシアンぼかしを適用。

Step12-4 Pointブラシを適用。

Step12-5 完成図。

Step 12

 球形の北西部分に、光の効果を与える。

    1/ 新規透明レイヤーを作成します。

    レイヤー名=Light

    2/ ブラシを選択します。Lightレイヤーに、大きなハローを描きます。

    描画色=白
    ブラシの種類=Hilight Halo
    ブラシの拡大・縮小=適当な大きさに拡大

    3/ Lightレイヤーにガウシアンぼかしを適用します。

    フィルタ>ぼかし>ガウシアンぼかし

    ぼかし半径=15px

    4/ LightレイヤーにPointブラシで光源を作成します。

    描画色=白
    ブラシの種類=Hilight Point
    ブラシの拡大・縮小=適当な大きさに拡大

    5/ 状況に応じてレイヤーモードと不透明度を調整します。

錆びついたフレームをつけたバリエーション

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初版作成: 2011/01/08
Presented by HIPPO